隠者のカードの教え
自分を照らす未来の自分
隠者とは俗世間を捨てて隠れて生活する人のことです。
正しい道は、周りの雑音を遮断してじっくり内省すれば自ずと見えてきます。他人の評価に惑わされることなく、自分を振り返って出した結論こそが真理なのです。
想定外の問題が生じた時は、落ち着いてものごとを見られなくなりがちです。また、目の前の問題にとらわれ過ぎると、自分目指すべきゴール、本質を見失ってしまうこともよくあります。
常に自分が目指すゴールを見失わず、そこに到達している未来の自分から客観的なアドバイスをもらことが必要です。
【隠者】は未来の私たちなのです。
絵の解説
右手にランプ、左手に杖を持ち、黒いマントに身を包んだ老人が山頂に立っています。
あなたは長い間旅をして、ようやくここに到達しました。
「ここまでとても長い道のりだった、でも、やっとここまでたどり着いた。それにしてもこのランプと杖は役に立った。」
山頂に立ったあなたは左下を見ながらランプを掲げています。何を照らしているのでしょうか。
下界にいる自分、過去の自分を照らしているのです。そして
「正しい道はこっちだよ」
と導いているのです。下界にいる過去のあなたはそのことに気づけるでしょうか。
あなたは長い間旅をしてきました。
数々の苦難を乗り越えてきました。
遠回りしたこともあったでしょう。
時間を遣いすぎたこともあったかもしれません。
今振り返れば「こうしておけば良かった」「こっちの道を選択していれば近道だった」そう思うこともたくさんあるはずです。
しかしその時のあなたにとってはそれが最善の選択で、それしかできませんでした。だからこんなにも年老いてしまったのです。しかし、過去のあなたがこのランプに気づいたら。。。
もっと早くこの地にたどり着けるかもしれません。
手にしているランプの光は六芒星になっています。杖は金色に輝いています。このランプと杖はあなたの成長と実績の証です。長い旅の末このランプと杖は魔法の道具へと変化したのです。
山頂に立ち、過去の自分を照らすと共に、自分と同じ道を行こうとしているものにも真理の光を照らし、導いているに違いありません。
気づきのヒント
正位置
高い見地から客観的に自分を見つめましょう
- 一段高いところから自分自身を振り返りましょう。客観的な第三者の目で自分自身を見つめるれば、内なる声に気づけます。
- 正しい道を進むためには目指すゴール、実績だけが頼りです。雑音に惑わされることなく自分の道を歩き続けましょう。人の話を聞いてはいけません。
- 未来の自分は今の自分にどのようにアドバイスをするでしょうか。未来の自分になったつもりで、今を見てみましょう。
- 未来の自分が応援してくれています。真実の光に導かれています。
- 困難を乗り越えて鍛えられています。今までのことは実績になっています。
- 自分と同じ道を歩もうとチャレンジしている若者を導きましょう。
逆位置
内省し、正しい道を見つけましょう
- 雑音に惑わされていませんか? 自分の道を知っているのは自分だけです。目指すゴール、意義を見失わないようにしましょう。
- ちっぽけなことにとらわれずに大きな視点、高い視点から見てみましょう。
- 正しい道は必ず見つかります。気を鎮めて内省しましょう。
- 困難を避けていたらいつまでもたどり着けません。未来をイメージして解決策を探しましょう。力がつきます。