運命の輪のカードの教え
全てが必然。しかし流れを自分で創り出す
悪いことばかりが続くわけではありませんし、良いことばかりが続くわけでもありません。しかしどのような流れも必然です。偶然はありません。必要な時に必要なことが起こり、必要な時に必要なアイディアが浮かびます。
人との出会いもまた同じです。お互いに必要な時に出会い、必要なくなると離れて行きます。それは必ず“お互いに”です。一方にとって必要なのに他方にとって不必要ということはありません。
【運命の輪】はどのようなことも必然だと教えてくれます。
しかしそれはすべて自分で生み出しています。必然を自分のものにするためには、自分の能力を知っている必要があります。ネイタルを理解し、上昇のチャンスをつかみましょう。下降しないために常に自分らしく生きることも大切です。漫然と流されているだけではことは順調には運びません。
【運命の輪】には人物が描かれていませんが、四隅の天使を人物と見なします。そもそも私たちは、自分の手で運命の輪を回すために最高で最適な能力を有しています。
絵の解説
文字や記号の書かれた中央の円盤にスフィンクスが座わり、蛇や狐が近くにいます。
獅子(火、右下)、牡牛(地、左下)、人(風、左上)、鷲(水、右上)が四隅で書物を読んでいます。
中央に描かれているT・O・R・Aの四文字は時計回りに読むと「TARO(T)」と読めますし、6時の場所から時計回りに読むと「ROTA」(輪)と読めます。反時計回りに読むと【女司祭長】が手にしていた書物「TORA」と読めます。T・O・R・Aの間の文字は、ヘブライ語で神を表す神聖四文字YHVH(YHWH)です。
四隅の天使たちはあらゆる万物を構成する四大元素で、全ての流れは四大元素が基になっていることを表しています。
そして、私たちもまたこの四大元素のうちのどれかを司っています。運命の輪を最も上手に回すための方策がそこにあります。
四隅の天使たちは黄金に輝き、大きな可能性を感じさせますが、今はまだ勉強中です。
天使たちはそれぞれ自分たちの特徴、獅子は火のことを、牡牛は地のことを、人は風のことを、鷲は水のことを学び、自分のあるべき姿、自分の存在意義、この世で果たすべき役割を理解しようとしています。(天使たちは【世界】で学びを終え、自分を自分色に染め上げています。)
蛇は狐の方に、狐はスフィンクスの方に向かっています。
四隅の天使の力を借りて、持っている力を素直に出せば、悪から善へ、低次から高次へと自然に流れて行きます。
しかし、スフィンクスも蛇の方を向いています。頂点に達して慢心しているとすぐに下降してしまいます。頂点に達したらスフィンクスの持っている剣で下降への流れを断ち切ることです。
四隅の天使は私たちです。読んでいる書物はネイタル表。そこにすべての答えが書かれています。ネイタル表を読み、自分の能力を知り、運命を自分の手で上手に回していきましょう。
うまくいくときはネイタルで生きている
うまくいかないときはネイタル以外をしている
気づきのヒント
正位置
自分の能力を使えば流れを創り出せます
- チャンス到来。流れを自分で創り出しましょう。
- 頂点を見極め、そこにたどり着いたら維持するための別の手段が必要です。
- 自分が持っている能力を高め、チャンスをつかみましょう。そもそも私たちは自分の手で最高の人生を創れる能力を持っています。
逆位置
自分の能力が分かっていなければチャンスはつかめません
- どんな流れにも偶然はありません。あらゆることが必然です。今は下降しているかもしれませんが、必ず上昇します。しかしそのためには、自分の能力を知ることです。ネイタル表を読みましょう。
- 自分以外のネイタルスをすると下降します。自分の能力を出していないからです。
- 自分の能力を出さない限りチャンスはやってきません。常に自分らしく生きることです。