金貨4の物語
任された役割を立派に果たしたあなたは、たくさんの報酬を手に入れることができました。しかし思いのほか苦労したので、しばらく働かなくてもすむようにと、今は稼いだお金を必死に守っています。
「これは僕が苦労して稼いだものだ。あんなに大変だったんだから、もう働かなくてもすむように、大切に使おう」
稼いだお金を使わないようにするために、町から遠く離れて周りとの関係を絶ちました。町には多くの誘惑があるので、無駄に使ってしまうかもしれませんし、だれかに狙われて盗まれてしまうかもしれないと思ったからです。
町から離れて一人で暮らしているのでお金は減りませんし、盗まれることもありません。
しかし、あなたが持っていた優れた技術は、次第に時代遅れになっていきました。
【金貨3】で満足のいく報酬を手にしたあなたは、このカードでそれを守ろうとします。周りを疑い、関わることをやめ、努力をすることもなく一人でじっと過ごします。
金貨4のカードの教え
自分のためだけに働くのなら、自分が満足できる分だけ稼げれば十分です。
もちろん、満足できるほど稼げるようになったのは過去の努力の積み重ねです。しかし、そこに至るまでには会社や上司の教育や、周りの協力があったことも忘れてはなりません。手にした能力は自分だけのものではなく、今まで関わってくれた人たちのものでもあるのです。
何のために働くのか、何のために夢や理想を実現させるのか。
自分が満足するだけのレベルで能力の向上をストップさせていたら、真の答えを導くことはできません。社会にとって役立つために、さらに能力を向上させていかなければならないのです。
【金貨4】のカードは今あるものを守ろうとすると、いずれは失うことを教えてくれます。それは自分の技術かもしれませんし、人間関係かもしれません。
気づきのヒント
正位置
守るだけでは守れません
- 手に入れたものは、活用することで価値が出ます。守るだけでは価値は薄れていきます。
- 他人と交流しなければお金を使わずにすみます。
- 自分が持っているものを守ろうとしすぎると、人間関係を疎遠にします。
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