棒・聖杯・剣・金貨 四つのスート

私たちの感情や行動を大まかに四つに分けたものがスートです(スート=suit(揃っている)複数形がスーツ)
スートのイメージを自分に定着させることがタロット占い上達の第一歩です。

エースのカードを比較してスートの基本を考えてみましょう。
手元にタロットカードがあれば、実際に見ながらページを進めてください。

スートによるスタートの違い

タロットカード棒エース タロットカード聖杯エース タロットカード剣エース タロットカード金貨エース

エースのカードはスタートを表しています。
それぞれのスートの特徴に合わせて、どのようなスタートなのかを考えてみましょう。
エースのカードはそれぞれのスートの象徴、雲から出た手、背景で成り立っています。まず雲から出た手に注目してみます。

 

スートの象徴と手の関係

どのスートも右手で象徴を手にしています。右手は顕在意識を表します。

「気づいたら始まっていた」ではなく、自分で始める意思を持つことが大切であることを表しています。

スタートする気持ちを持って、はじめてスタートできます

 

象徴の持ち方

エースのカードに描かれている手は本人そのものです。手の状態が、スタートするに当たっての意識や状態を表しています。

棒と剣のスートは能動的なスタート

棒と剣の手は象徴を握るように、つかみ取るように能動的に描かれています。

棒と剣のスタートは、自らの気持ち、行動が優先されるスタート

 

聖杯と金貨のスートは受動的なスタート

 

聖杯と金貨の手は象徴を受け止めるように、優しく包むように受動的に描かれています。

聖杯と金貨のスタートは周囲、環境や相手が関わるスタート

 

手の向き

棒と聖杯のスートは未来に向かう足取りの軽いスタート

棒と聖杯の手は未来(右)から招かれているように描かれています。

棒と聖杯は呼ばれている未来に向かう、足取りの軽いスタート

 

剣と金貨のスートは受動的なスタート

 

剣と金貨の手は過去(左)から押し出されるように描かれています。

剣と金貨は過去の努力や実績の上に成り立つスタート

 

背景に注目する

ウエイト版の小アルカナカードは背景も重要な解釈のヒントになります。背景は未来を表しますから、スタート後のイメージや心構えなどを読み取れます。

棒と剣のスートの背景は目標と課程を表す

 

棒と剣は山が描かれています。目標はこの山を登り切ることです。
棒の山は緑に覆われ、途中に川や木々もあり、ハイキング気分で山頂までたどり着けそうです。
まずはスタートすることが大切で、そのために目標を近くに設定し、気軽な気持ちで一歩を踏み出すことを表します。

 

聖杯のスートは穏やかな感情を表す

聖杯には穏やかな水面が描かれています。今も未来も穏やかな感情で進むことを表しています。

 

金貨のスートは安定とマンネリの打破を表す

金貨は庭園が描かれています。庭園は種まき以降の水や肥料などの世話をしてきた過去の実績です。バラのアーチはそこまでは豊かさが保証されていることを表します。しかしアーチの奥に剣の山が見えています。その先に進むためには今いる環境から出て行くことが必要であることを表します。

 

象徴のイメージ

棒は火と関係があります。マッチ、たいまつ、たきぎなど火をおこすものには棒が関係しています。
理想に燃えて未来に向かっていくのが棒のスートです。

数札に描かれている棒は理想や情熱を表しています。

 

聖杯

水はそれを受け入れる物にあわせてどんな形にも変わります。相手によって状態が変わる。水は私たちの感情を表します。


数札に描かれている聖杯は感情、愛情、心、、、を表しています。

 

剣は茨の道を切り開き、進んでいくために役に立ちますが、使い方を誤ると相手や自分を傷つけることにもなります。剣の持つ大きな力は、自らの見識、意識によって適正に用いられなければなりません。

数札に描かれている剣は信念、意志、方針を表しています

 

金貨

金貨は一朝一夕に手に入れることはできません。コツコツと地道に地味に継続してやっと手に入れることができます。

数札に描かれている金貨は長年かけて手に入れたもの、実績、人脈を表しています。 

 

まとめ

エースのカードはそのスートの象徴です。エースはスタートを表しますが、スートの特徴に合わせた絵が描かれています。