剣2の物語
手にした剣で険しい道を切り拓き、いくつかの山を越えて、あなたは海岸に着きました。過去には協力してくれる人と一緒に海を渡ったこともありましたが、今度は自分の力だけで先に進むことを決めています。
その決意を貫くために、胸元で剣をクロスさせて目隠しをし、自分に関わって欲しくないことを周りにアピールしました。しかし、相手との交流を完全に絶ってしまったら、良好な関係を築くことはできません。
そこで目隠しを少しだけずらして相手の考えや意図を探っています。
「自分の意志を貫くのだから、相手の意見は必要ない。でも、関係をこじらせないために、相手が何を考えているのかを探って、うまくやっておこう」
相手の考えがわかれば、誤解や過度の自己主張による無駄な争いを避けることができます。
しかし、自分の意見を主張せず、相手のすべてを受け入れるわけでもないので、表面上の関係しか築くことができません。
(女司祭長と同じ2のカード。葛藤がある)
剣2のカードの教え
自分の意志を貫くことと、良好な人間関係を築くことの両立は難しいものです。思いやこだわりが強ければ強いほど妥協や譲歩ができなくなりますし、信頼関係がないうちから自己主張しすぎると良好な関係を築くことはできません。
表面上の付き合いだけなら険悪にはなりませんが、それではお互いに理解し、信頼しあう関係にはなれません。
自分の意志を貫きながら、良好な関係を築いていくためには段階が必要です。相手の考え方、内情、歴史などを理解しながら、自分の意見を少しずつ伝えて関係を築いていくのです。
段階を踏むのは面倒なことですし、自分の意見をすぐに主張すればすぐに達成すると思いがちですが、人間関係が悪化してしまうと協力が得られないばかりか、障壁になってしまうこともあります。周りとの関係を良好に築きながら進むことは、達成への近道なのです。
【剣2】のカードは自分の意志を貫くことと、相手との関係のあり方を教えてくれます。自分を出さないことはストレスですが、人間関係が悪くなることもストレスです。
気づきのヒント
正位置
自分を出さなければ表面上の関係は保てます
- 自分を出さなければ表面上の関係は保てますが、ストレスは抱えたままです。
- 人間関係は段階が必要です。ネイタルの人間関係の4つのフェーズのどこに相手がいるのか。段階ごとでの対応をしましょう。
- 相手を探って戦略を練ることも、うまくやる上では必要です。
- 表面上うまくいっていても、心底ではわかり合えていないこともたくさんあります。最終的には相手とどのような関係を築くのか、からの逆算です。
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