聖杯2の物語
親切を受け取ったあなたは、相手のために何かをすることのすばらしさを知りました。町の人と関わる中で、相手が望むものを提供する喜びを感じ始めています。それは、今までとはまったく違う対人関係でした。
ある時、とてもすてきな男性に声をかけられ、聖杯を手渡されました。
「あなたは人に心地よさを与えられる、すばらしい人です。どうぞ、僕の気持ちを受け取ってください」
その言葉は、自信を失っていたあなたを勇気づけました。手渡された聖杯と同じ価値が自分にあると気づかせてくれたのです。そして、自分の聖杯も差し出しました。
「ありがとうございます。私もあなたに、私のものを捧げます」
ふたりはお互いの聖杯を差し出し、交換しました。
薔薇の冠をつけた彼は、多くの愛を提供してくれます。月桂樹の冠をつけたあなたは、彼を勝利へ導く女神になります。
ふたりが交換した聖杯には同じ価値の、しかし違う中身が入っています。
お互いに相手が望むものを提供しあい、お互いの成長を助けあいます。
でも今は、家から遠く離れたところで、ふたりだけの秘密の時間を持つことが大切なようです。
聖杯2のカードの教え
自分が提供するものと、相手から受け取るものが同じ価値を持っていれば、その関係は長続きします。
提供し続けるだけ、受け取り続けるだけの関係、提供するものと受け取るもののバランスが取れていない関係は、長続きしません。
しかし、自分が持っているものをただ提供しているだけなら有意義な対人関係にはなりません。相手が望んでいるものを提供することで、有意義な関係を築くことができます。
私たちは相手が望んでいないのに、自分が提供したいものを無理やり押しつけてしまうこともあります。
「~するといいよ」
「~してあげるよ」
それは相手を思う気持ちの表れでもありますが、お互いのバランスが崩れているので良い関係にはなりません。
ほこりまみれで帰宅した彼に、お風呂に入ることを勧めずに、「お疲れさま。お腹すいたでしょう。あなたの好きな食事を作って待っていたの。早く食べましょう」と言っているようなものです。
自分は愛を注いでいるつもりでも、相手が望むことを提供しなければ愛は伝わりません。それが積み重なると、「こんなに私は愛しているのに!」と不満になってしまいます。
有意義な対人関係、未来も平穏な対人関係を築くためには、相手が望んでいるものを提供することが大切です。
【聖杯2】のカードはお互いに相手が望んでいるものを提供しあうこと、受け取ったものと同じ価値があるものを返すことの大切さを教えてくれます。
気づきのヒント
お互いに望んでいるものを提供しあえば人間関係は良好です
- お互いに相手が望んでいるものを提供していれば、お互いが幸せを感じられます。
- 相手が望んでいるものを提供できれば、相手も望むものを返してくれます。
- 愛を受け取ったら、勝利を与えましょう。
- どちらかが踏み出すことで、すばらしい関係が始まります。
- ふたりでいる時間を大切にしましょう。今は周りのことを考えるよりも、ふたりの世界に没頭するといいかも。(*^_^*)
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