聖杯エース

聖杯エースの物語

夢と理想を実現させるために情熱的に進んできたあなたは、力をつけたもののそれだけでは達成できないことに気がつきました。

今までとは違う進み方を模索していたある日、見知らぬ人にすてきな聖杯を差し出されました。
受け取った瞬間、幸せを運ぶ鳩が舞い降り、聖杯からしずくがあふれ、目の前の乾いた大地は穏やかな水面が続く大きな池へと変わりました。

今までがむしゃらに進んできたあなたにとって、それはまるで別世界のようです。

「なんてことだろう。見知らぬ相手にこんなに親切にできるなんて。まるですべて分かって、包んでくれているみたいだ」

あなたは受け取った聖杯にしばらく心を奪われました。何もしていないのに、充実感、気持ちよさを得られたのは初めてだったからです。まるで自分が欲しているものを、見知らぬその人はわかっているようでした。

あなたはこの町にしばらく留まることにしました。今までと違う進み方のヒントを得られる気がしたので、町の人とゆっくり関わってみようと思ったのです。

聖杯の物語は、相手と関わり、提供しあう喜びを知る物語です。その関わりの中で相手を信頼することの大切さを学びます。

棒の物語は自分に協力してくれる人との出会いでしたが、聖杯の物語は相手と提供しあい、信頼関係を築き、お互いが満足できる出会いです。
描かれている聖杯は、あなたが相手に提供したもの、相手が提供してくれたものを表しています。

聖杯エースのカードの教え

他人から親切にされるのは嬉しいものです。利害関係がない相手からの親切は驚きですが、素直に受け取ることができます。心が満たされ、自分も気持ちよく接しようとします。
心地よいものを受け取れば自分も心地よくなり、他人にも提供しようという気持ちにもなってきます。ひとつの親切は自分の心を満たし、同じような気持ちを広めます。

しかし、人との関わりは毎回心地よいとは限りません。ストレスを受けたり、悲しくなったり、辛くなったりもします。
平穏で心地よい感情が未来に続くように、親切を受け取った時の気持ちを忘れたくないものです。

【聖杯エース】はお互いに提供しあい、交換する関係のすばらしさと、そのような関係を築くことが平穏な未来につながることを教えてくれます。