剣7の物語
海を渡り、次の町にたどり着いたあなたは軍隊に入ることにしました。人間関係をうまく築けず不本意な結果を招いたので、過去に成功したように同じ志を持つ仲間を作ろうと思ったのです。
しかし、そこでの訓練は思った以上に過酷で、毎日逃げだしたくて仕方ありません。そんなある日、すばらしいことを思いつきました。
「みんな! 剣は危ないから僕が持って行くね。剣があるから争いが起きるし、孤独にもなるんだよ」
意見を主張することが争いの原因になることを経験していたあなたは、みんなが意志を持たなければ、平和が保たれ、戦いの訓練をしなくてもすむと思ったのです。
あなたは軍の駐屯地から剣を持ち去り逃げています。しかし、訓練は何ごともないように続いています。
「お!○○がいないな」
「あいつはいつもさぼっているから。さ、構わず訓練を続けよう」
みんなはあなたがいないことを何とも思っていません。そしてあなたは、すべての剣を持ち去る勇気もありませんでした。
剣7のカードの教え
自分の至らなさで失敗してしまった時は、なんとなくうまく取り繕ってその場をしのごうと考えがちです。
しかし表面を取り繕ってしまったら、取り繕った表面に合わせて行動しなければならず、どんどん本質からそれてしまい、最終的には大きな代償を支払うことになってしまいます。
自分を守るためについた小さな最初の嘘は、それを重ねるしかなく、最後には大きな嘘になり破綻します。
夢や理想を実現させる過程で、失敗や乗り越えなければならない壁に必ず遭遇します。その際に、表面を体裁良く整えるだけで本当にしなければならないことから逃げていたのでは、いつまでたっても実現させることはできません。
【剣7】のカードは表面を取り繕うのではなく、ことの本質から行動することを教えてくれます。
気づきのヒント
正位置
価値観の押しつけは戦いになります
- なんだかんだと理由をつけて嫌なことから逃げていませんか。そのうち大きなしっぺ返しにあうかもしれません。
- 表面を取り繕っていたら、本当の力はつきません。
- 一度嘘をついてしまったら、次々つくしかありません。
- 偽善者ぶっていると、みんなから無視され、自分の居場所がなくなります。
- 相手を再評価する必要があります。表面上は良い顔をしていますが、本心は別のことを考えているかもしれません。
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