ウエイト版にはその他にも着目すべき象徴がいくつかあります。それらもカードの絵から意味を考察していくためには大きなヒントになります。どのような象徴があり、何を意味しているのか見てみましょう。
門は境界を表す
大アルカナカードのいくつかには二本の柱が描かれているカードがあります。二本の柱は門を意味し、そこを境界として世界が変わることを表します。
お城は目指すべきところを表す
小アルカナカードは棒エースからスタートします。棒エースの背景に描かれているお城は、いつもそこに向かうべきであることを表しています。
川は現在と未来の区切り
川は遠景(未来)と近景(現在)に隔たりがあることを表します。
二重線は場面の違いを表す
人物が位置している場面と背景を区切るように描かれている二重の線は、手前(人物が描かれている場合が多い)と背景の場面の違い、物理的な距離が遠いことを表しています。
その他の象徴
複数のカードに描かれている象徴も簡単に記しておきます。
それぞれの象徴の一般的な意味、使用カードの一例を記します。
ぶどう (実り)
ぶどうは実りを表します。キリスト教に由来します。
金貨のカードの一部に描かれています。
波、水 (感情)
水は感情を表します。波は感情の上下が激しいことを表します。
聖杯ページ、金貨2 剣6などのカードに描かれています。
山 (困難)
山は困難を意味し、それを乗り越えることを表します。
棒エース、剣エースの他聖杯8のカードなどに描かれています。
また、剣エースの山は他のカードにも描かれており、関連性があります。
月 (変化)
月は変化を表します。
三日月、満月と姿形を変えることで変化を象徴しています。
大アルカナカードの女司祭長、聖杯8などのカードに描かれています。