聖杯５

聖杯５の物語

与えてくれるものを受け取らなくなった頃から、次第にみんなとの交流が途絶えていきました。しばらくすると、ほとんどの仲間はあなたの周りからいなくなり、それと同時に手にしていた聖杯は次々と倒れていきました。

流れ出る中身を見たときに、それぞれの聖杯には違うものが入っていたことに気づきました。

「あぁ。僕は多くの仲間を失ってしまった。みんなが与えてくれたものは、全部違っていたんだ。でも、僕はわからなかった」

「与えられたものの中身がわかっていれば、全部受け取れて、仲間との交流ももっとできたのに…」
あなたはそう思いましたが、みんなはもういません。みんながいる町へ戻ろうとしても、目の前の川が行く手を阻んでいます。

しかし、それはすべて過去のことです。
実現しようとしている夢や理想に目を向ければ、倒れずに残っているふたつの聖杯（あの町で最初に受け取った聖杯と、自信をつけてくれた人と交換した聖杯）を見つけることができます。
行く手を阻むと思っていた川には、町の入り口につながる橋が架かっています。

お城の手前に橋

聖杯５のカードの教え

不本意な結果に直面した瞬間は、どうしても目の前の事実を大きく受け止め、落胆してしまいがちです。あれがいけなかった、これがいけなかった、と過去の自分を責めます。
しかし、どんなに自分を責めても、過去を変えることはできません。本当に必要なのは後悔することではなく、夢や理想の実現をあきらめないことです。

そのためには、夢や理想の実現をイメージし、それに向けて、今できることをしっかりと実行することです。
培ってきた実力、育んできた対人関係、夢や理想を実現させる動機、それらを思い返せば、落ち込んでいる暇などないことがわかります。
どんな時でも、未来へ向かうことを忘れなければ、そこにつながる道を必ず見つけられます。

【聖杯５】のカードは失敗した時に未来に目を向けることを、そのために残っているものがあることを教えてくれます。

気づきのヒント

正位置

クヨクヨしていても何も始まりません。未来に目を向けましょう

• 失ったものは元に戻りません。悲しんでばかりいても前には進めません。
• 失敗しても未来への道は残されています。進むために必要な力も残っています。
• 未来を見れば自分が持っている力を思い出せます。

聖杯５（逆位置）

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