聖杯6の物語
ひとりぼっちになってしまったあなたは、あの町でみんなと関わり相手が望むものを提供しあっていた頃を思い出しています。特に、自信をつけてくれたあの人からもらった聖杯には、深い思いがありました。
その聖杯は花束できれいに飾られていたので、自分にとって特別なものだとすぐにわかったのです。
「あの頃はよかったな。あの人はきれいな花束をくれた。とても懐かしい・・・」
しかし、きれいな花束で飾られた聖杯は、他にもたくさんあります。あなたはきれいな飾りに惹かれたのではなく、親切に心を動かされたから聖杯を受け取り、信頼しあえたから聖杯を交換したのです。
今のあなたは、きれいに飾られていたこと、与えてくれていたことだけを思い出しており、平凡なものを大切に交換しあったことを忘れてしまっています。
【聖杯5】で提供しあう仲間を失ってしまったあなたは、このカードで与えてもらっていた頃を思い出します。特別なことをしてくれていたと思い、過去を美化しています。
聖杯6のカードの教え
受け取った親切は、時がたつと美しい思い出になります。相手が与えてくれた親切を思い出すと、特別なことをしてくれたように感じます。
しかし、本当は特別なことをしていたのではなく心の交流をしていたのです。親切にされた内容は特別なものではなく、その時の気持ちの通じあいが特別だったのです。親切を受け取るということは相手の心を受け取ることだからです。
お互いに平凡なものを提供しあっていても、相手を思う純粋な心があれば特別なものに変わります。
他愛のないものを交換しあうことを幸せに感じるのは、そこに心の交流があるからです。
過去を懐かしく思う気持ちは心の交流を求めていることの表れです。今よりも過去が美しいと思うのなら、心の交流をしていた頃に戻りましょう。必ず戻れます。
【聖杯6】のカードは過去を懐かしく思うのなら、そのときの純粋な気持ちに戻ることを教えてくれます。
気づきのヒント
正位置
純粋な気持ちに戻りましょう。心の交流は平凡ですが、幸せです
- 過去が輝いていたのなら、今も輝いています。
- 懐かしんでいるだけでは前に進みません。
- 心がこもった交流をしていた頃を思い出しましょう。平凡なものを大切に交換していた頃は、お互いに幸せだったはずです。
- 今の相手を過去と比べて過小評価していませんか。でも、今まで一緒に黄金の時を刻んできました。相手は今でも、お互いの関係を黄金に輝いていると思っています。
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